Foreign Buyer2024.06.09 / 7 min read
非居住者が東京のタワーマンションを買う場合の在留資格・口座・本人確認
日本は外国人の所有そのものを制限していませんが、実務上は在留資格や口座開設の可否によって進め方が大きく変わります。
日本には外国人による不動産所有そのものを制限する法律はありません。タワーマンションも例外ではありませんが、「制限がない」ことと「手続きが簡単」であることは別問題です。実務上は在留資格と日本国内の銀行口座の有無が、ほぼすべての工程に影響します。
1. 在留資格によって進めやすさが変わる
非居住者であっても法律上は購入可能ですが、在留資格がない場合、日本の銀行口座開設は格段に難しくなり、住宅ローンよりも現金一括での購入が一般的になります。
2. 銀行口座の開設が実質的なボトルネック
多くの日本の銀行は、通常口座の開設に来店と日本国内の住所登録を求めます。非居住者は特定の口座区分を利用するか、外国人顧客対応を行っている銀行を通じて資金を動かすことが多く、購入スケジュールを組む前に確認しておくべき点です。
3. 本人確認と資金源の証明
マネーロンダリング対策上、高額送金には資金源を証明する書類が求められます。この書類準備の負担は、初めて海外から日本の不動産を購入する方に過小評価されがちで、決済の遅延要因として最も多いものの一つです。
4. 契約言語と代理人
売買契約は日本語で締結されます。非居住者の買主は、契約内容が単に翻訳されているだけでなく、正しく理解されていることを確認するため、両言語に通じた資格者や司法書士を代理人として立てるのが一般的です。
確認しておきたいポイント
- 在留資格を踏まえて融資が現実的か、現金一括が前提か
- 非居住者でも口座開設に対応する日本の銀行はどこか
- 送金前にどのような資金源証明が求められるか
- 契約内容の確認に両言語対応の専門家が入るか
これらは所有そのものを法的に難しくするものではなく、国内の買主以上に手順の組み立てが重要になることを意味します。